さいしょに
過去に摂食障害になったことはありますか?
私は、あります。
最初はストレスで過食がはじまりでした。
「過食嘔吐」という食べては、吐くを繰り返していたことがあります。
また時には拒食気味になり、その反動で過食嘔吐が再発しました。
同じような経験や現在進行形の人も、少しでもよくなるきっかけとして今回は苦しかった過食嘔吐の経験に基づき克服に至るまで、記事にしたいと思います。
【もくじ】
- さいしょに
- 摂食障害で過食嘔吐になったきっかけ
- 過食嘔吐で、吐きやすい食べ物を選ぶようになった
- 1度目:自然と治ったと勘違いした過食嘔吐
- 過食嘔吐の再発のきっかけ
- 過食嘔吐で自分自身が感じた異変
- こうして克服した
- さいごに今現在
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摂食障害で過食嘔吐になったきっかけ
最初は、中学生の頃にストレスで異常な食欲がきっかけでした。
その頃、姉達が寮生活になり家を出ると
父と母と私の3人だけで生活です。
父は、俺様オーラ全開で仕事のストレスのせいか夕食のとき、母と私をけなします。
私がムスッとした顔を出すと、父からまた怒られたり、ぶたれたり夕飯抜きになるので生きるために「ニコニコ」で顔を固定していました。
母は、父が夕食後に寝ると今度は母が私に父の愚痴を私に言います。
私は愚痴のゴミ箱になりました。
愚痴を聞くことは、毒を浴びるようなものです。
楽しくなんてありません。
愚痴は、吐き気が出るほど苦痛なものです。
そうなると、私は私の不満を愚痴る人は誰もいなくて自分自身で消化しなければいけません。
毎晩、泣きました。
両親は私が嫌いなのかと段々思ってきました。
「愛」が欲しい…
「愛」に飢えていた感じで、その足りない部分を食べ物に置き換えて「依存」に変化したんだと思います。
最初の頃は、パン1斤とか部屋で隠れて食べて、ストレス解消しました。
でも、思春期もあって食べれば食べるほど体重が増えて見た目が悲しくて、またストレスになり悪循環でした。
急いで痩せなければ!
と思うようになっても、常に食べ物で頭がいっぱいで過食を辞めれませんでした。
そうだ!食べた物をリセットすれば良い!
と安易な考えから、次第にトイレで食べたものを吐けばいいんだと思うようになりました。
結果的には吐き方が、完全に吐き出す事ができなくてちょっとしか痩せませんでした。
痩せ方としては、栄養が足りていないので筋肉が減った感じでメリハリボディーからほど遠い不健康な見た目です…
吐き終わると、またお腹が空きます。
常に、飢えた感じが続き食べ物で頭がいっぱいになります。
お金もないので、白米にサラダ油を入れてマヨネーズをかけて食べたこともあります。
小麦粉と卵と砂糖で、ひたすらドーナツを作っては食べました。
高カロリーなものが、とにかく食べたくて仕方なくなります。
過食嘔吐で、吐きやすい食べ物を選ぶようになった
また、過食嘔吐が長期化すると吐きやすい食べ物と吐きにくい食べ物が出てきます。
油やアイス、生クリームにお粥、山芋は吐きやすく、お米やあんこに菓子パンは吐きにくいとか分かってくるようになります。
ネバネバ系の吐きやすい食べ物は金銭的に高額になってくるので、アルバイト代はほとんど食べ物に消えていきます。
マヨネーズなんて2日でなくなります。
食べる量も、異常な量になってきました。
次第に腹筋吐きと呼ばれる、歯ブラシや手を使わず吐ける方法が身に付いてきます。
なので手の吐きダコは出来ません。
(過食嘔吐の人は吐きダコと呼ばれる手の甲に歯が当たることでタコができます。)
1度目:自然と治ったと勘違いした過食嘔吐
家から出ると過食嘔吐は自然と収まりました。
実家のストレスはなくなりましたから。
でも
過食嘔吐が長期化したせいか治ってからも体力がないため、体調が悪い感じがずっと続いていました。
この自然と治ったと思った期間は、半年間だけでした。
過食嘔吐の再発のきっかけ
再び仕事のストレスから
今度はご飯があまり食べれなくなりました。
お腹は空くのに、なぜか食べ物を飲み込めなくなって噛んでゴミ箱に吐きだす(チューイング)をして、スープしか飲めなくなりました。
食べ物を受け付けない状態です。
お腹は空いています。
でも、ご飯がどうしても食べれなくなりました。
食べる事が悪
脳内で「食べることは許されない」とか勝手に思い込んでいました。
今思うと、何でそう思ったのか謎ですが
「ストレスで食べ物に依存してはだめ」
と極端に考えたのかもしれません。
そして再発
しばらく経つと飢餓状態のせいか仕事帰りにコンビニで袋2つ分の惣菜や弁当、菓子パン、カップラーメンを購入していました。
嘔吐することで心のストレスを解消しようとします。
でも、嘔吐するので2、3時間経つと、眠いけど夜中だろうがまた食べ続けます。
口の横は、切れてくるし。
お金は足りないし。
身も心も、ボロボロです。
この頃は、完全に吐き出す事ができるようになったので、見た目も細くなって周りから褒められるようになり、モテるようになりました。
痩せたら褒められる
愛してもらえる
こうした勘違いから、拍車がかかって嘔吐が辞められませんでした。
過食嘔吐で自分自身が感じた異変
- 前歯の裏が虫歯になった
- 耳下腺が腫れた
- 頭痛と耳鳴り
- 顔の浮腫みがひどい
- 喉がイガイガして、咳き込む
- 口臭が胃酸
- 声がガラガラ
- 下痢になった
- 爪がボロボロ
- 肌がガサガサ
- トイレが詰まる
この時に1番悩むのが、耳下腺の腫れでした。
当時は、体は細いのに顔だけパンパン。
トイレの修理は高くつきました。
貯金なんてできません。
お金は修理と食べ物に消えました。
体が辛いのに、頭ではわかっているのに食べて吐くを辞めれませんでした。
こうして克服した
このままでは、自分が駄目になる
と強く思うようになりました。
でも簡単に、過食嘔吐を辞めたくても依存しているので辞められません。
泣きながら食べて、泣きながら罪悪感で吐くの繰り返し。
段階的に生活習慣から自分で変えていきました。
①1日で過食嘔吐を辞めようとしない事
急に「絶対やめる 」と決めてしまうと過食嘔吐した時の罪悪感がストレスになってまた吐きたくなるので
「1回吐いても自分を許す気持ち」
に意識を持っていきました。
②食べて飲み込んで時間が経っても焦らない練習
普通食をゆっくり食べる練習と散歩。
時間が経つと、吐きたい衝動が襲ってきますが、その時は家を出てお散歩します。
ひたすら、黙々と歩きます。
「こうして歩いている間にも、カロリーになって太る」
なんて考えながら歩いていました。
でも、その行動を習慣化してくると心で「大丈夫」に変わってきました。
③体重計と全身鏡を捨てて転職した
思い切って、体重計と全身鏡を捨てて私を知らない職場に転職しました。
体重計と全身鏡を捨てたのは、過食嘔吐を克服するということは同時に体重が増えてくることなので意識しないようにするためです。
転職した理由は、心無い一言を言う人が世の中には存在します。
最近太ったね
軽はずみな一言は本人にとって、再発の恐れが強くなってしまいます。
この一言で、せっかく意識自体をかえて努力しているのに、この一言がストレスになり過食嘔吐復活。
この可能性を避けるために、今の私を知らない職場へ行こうと決めました。
④体力がついたのでスポーツをすることにした
栄養もきちんと取る事ができた上に、お散歩で筋肉が少しずつついたおかげで体調が良くなってきました。
思い切って、地域スポーツクラブを見学と体験してスポーツとトレーニングジムに通ったりしました。
ストレス解消もできて、楽しくて正解でした。
過食嘔吐を克服すると、リバウンド状態になるので太るのは早いスピードでした。
でも、また吐かないためにもバランスの良い食事と運動でゆっくり時間をかけて痩せていこうと決意しました。
⑤自分を受け入れる気持ちを育てる
この段階を踏んでいく最中でも、①〜③の克服中にも過食嘔吐を数回ですが、やりました。
この時に、自分を責めてしまうとストレスになり克服が難しくなるので
「これも私。大丈夫。大丈夫。」
と自分自身を受け入れる気持ちを自己暗示みたいに意識していきました。
自分に弱い時もある。人間だもん。
太ってもいいじゃん。今より健康じゃん。
など心で言い聞かせました。
さいごに今現在
克服して5年。やがて6年が経ちます。
今では、食べ放題に行っても全く吐こうと気持ちにならないですし、太ったり痩せたりを繰り返していますが特に気にせずゆっくりダイエットしています。
あの頃の私は、ストレスにも弱く愛情ばかり求めていたような気がします。
今でもストレスには弱いですが、お散歩とヨガはしてるし大丈夫。
苦しくて辛い時期も無駄ではなくて全部自分のためになっているような気がします。
過食嘔吐で辛い思いをされている方へ。
辛くて…沢山食べて吐いて、泣いているかもしれませんね。
いつか少しでも治って、心が楽になる日が訪れますように
おわり
家庭環境って子供じゃ選べないから子供の心に傷が刻まれるのよね
なんで?厳格な父が可笑しな、じ〜さんになってたよ
こういう心無い言葉をいう奴らがいるから、ストレス貯まるんじゃい
地域スポーツクラブは料金が安い上にスポーツの種類が沢山あるよ