今回は、若い頃にお世話になったレセプタントのお仕事を紹介しようと思います。
昔はコンパニオンって呼ばれてたよ
【もくじ】
レセプタントって何ですか?
ホテルや結婚式場や宴会場で、ドリンクや料理をテーブルへ運んだりする接客業です。
ブッフェスタイルのパーティー会場では料理を取り分けたりすることもあります。
衣装のあれやこれ
宴会パーティーと結婚式場での衣装は少し似ています。
その派遣先の会社にもよると思いますが…。
昭和風肩パット入りの白いブラウスに宴会だと黒いロングスカートで婚礼だとタイトスカートに黒いハイヒール。
派手めな真っ赤な口紅を塗ります。朱色でも注意されました。
髪型はコームで解きながらピッタリ、ギュッと固めに結びお団子にします。
一旦そこでハードスプレーでガチガチに固めます。
さらにお団子部分をバレッタで止めてネットに入れてリボンで隠します。
サイドの髪なんてたらせません!ピンできっちり止めます。
ふんわりまとめ髪なんて言葉はないです。ぴっちり!
顔面がマフっと出る感じです。
ゼッペキ頭で、顔のエラがはっきりするので非常に恥ずかしい髪型です。
似合う人は美しいです。
とにかく昭和風女子に仕上がります。男性は七三分けかオールバックで髪を固めます。
たまに、浴衣や着物もありました。
気になるお金の方はどう?
会社や経験日数で金額が違いますが、私が働いていた会社は2時間半で5000円だったと思います。
30分延長したらプラス1500円追加で給与が発生します。
学生時代は、このお仕事がとにかく高額なバイトだったと思います。
午前の結婚式1回、午後の結婚式1回の二回転だと10,000円プラスの延長料金です。
そのまま夜の宴会まで仕事したら15,000円で、金欠の時は助かっていました。
お仕事の内容は何ですか?
各会場に円卓のテーブルがあり、自分の担当するテーブルが決まっています。
料理配膳と取り分け
サーバー(大きなスプーンと大きなフォーク)で料理を取り分けします。
コツがありますし、料理人が腕を振るった料理を華麗に取り分けて盛り付けします。
練習がありますので慣れていくと思います。
大皿に盛られた料理を、小皿に取り分けして、空いたお皿を下げていきます。
円卓テーブルに料理が置けるスペースを確保しないと、どんどん新しく大皿料理が配膳されますので結構忙しく作業します。
また、ブッフェは取り分け作業がありますが、最初からコース料理の時はひたすら配膳しては下げていくの繰り返しです。
ドリンクサービス
会場には、バーがあります。(お酒やお茶を作る人がいる専用カウンター)
そこから、お客様の代わりにドリンクを注文しテーブルへ持っていきます。
最初は乾杯などでレセプタントが大瓶ごとテーブルへ配っていくのですが、そのあとはお客様から、ドリンクの注文がバンバンあります。
その最初の注文でどのお客様が何を飲んだか覚えていきます。
例えば、ワンピースの女性は赤ワインを注文してワイン後はずっとオレンジジュース、その隣の男性は米の焼酎3:7で注文をした。さらにメガネの男性はビール以外飲まないなど。
グラス三分の一になったら飲み物を追加するか、新しいものをバーからもってこないといけません。
基本、トレー(丸いおぼん)を使いエレガントに振舞わなければいけません。
バーでドリンクを注文する際も、できるだけお客様にお尻を向けず配慮したり瓶ビールを盛って歩きながらグラスの中身に気をつけます。
その他
最近では禁煙ブームで、あまりないかもしれませんが灰皿もこまめに取り替えます。
灰が舞わないように空の灰皿をその上に重ねて下げてます。
接客
コートを預かったり、お手洗いのご案内やお見送り、軽く世間話があります。
料理が食べ終わる終盤は、ドリンクも出なくなってくるので多少なりお話することもありますが、忙しくてほとんど話さなくていい時もあります。
片付け
スピードアップしながら、グラスに残ったドリンクをバケツに入れたり、残った料理を一箇所にまとめたりして皿など、どんどん下げていきます。
皿を運ぶ用の大っきい四角いおぼんを難度も往復して片付けていきます。
一番、しんどい力仕事が最後に残っています。
宴会・パーティー
宴会は、基本的に夜の時間帯が多いです。
ホテルの宴会場で企業が忘年会だったり懇親会だったり。
宴会ではブッフェスタイルが多い印象がありました。
また、男性が多いテーブルはほとんど料理は食べませんので急いで料理を盛ってドリンクに集中します。
パーティーは、昼も夜もありますが夜が多いです。
会社設立記念など、会長様の誕生日だったりします。全部がそうではないと思いますがお金持ちの集団な印象が強く残っています。
例えば
高級ホテルの最上階でのパーティーでは、ベテランのレセプタントのみ担当して、コース料理はホテル専属の人が配膳し、私たちはトレーでドリンクサービスのみ。
ドリンクサービスのみは楽でありがたい
その時のドリンクも普段見ない高級なものばかりでした。
大企業のパーティーは立食スタイルで洋食、和食、中華のコーナーがありシャフがステーキを目の前で焼いたり職人が寿司を握るなど料理の演出が豪華でした。
立食パーティーは人をかき分けながら、接客なので大変でした
結婚式
流れが決まっています。
乾杯までは裏でシャンパンの栓をこっそり開けてスタンバイしています。
ポンッと音を立てるとチーフに睨まれました
そこから、料理配膳やドリンクサービスをするのですが、お色直しで入場退場やお手紙の時などライトが暗くなったりする演出の際は邪魔にならないよう会場の端っこに待機して動かず待機します。
お手紙が思わず涙が出そうになります。
明るくなってからが、その間にドリンク切れが多いので忙しいです。
終盤は、引出物の忘れ物が無いか確認しながら、お見送りします。
その後、猛スピードで片付けをします。
なんで急ぎかというと、続けてその会場で別の人の結婚式があるので、私たちが片付けている間にホテルの人達は会場作りのSETを凄い勢いでしています。
ピリピリが伝わってきます。
イベント
たまに、大きなイベント会場で朝から夕方までの企業の商品の商談会のイベントにいくことがあります。
時給も拘束されてる分、高くなりますし、お弁当も無料で出ました。
試供品を配ったり、ニコニコ挨拶するだけでしたので時給の割には楽でしたので毎日イベントのお仕事がよかったです。
怖いエピソード
年下の1ヶ月先輩に「あんたっ何様?」っと壁にドンと叩きつけられました。
宴会場で担当テーブル数が3つで、たまたまお客様にお手洗いの場所を聞かれて笑顔でお答えしていました。
すると、ピンヒールのその先輩がカツカツやってきて、お客様の目の前で説教。
理由がトイレの場所を聞いたお客様と楽しそうに世間話してると勘違い。
さらに、「あんたの担当テーブルのドリンク私が補充してあげたのよ?わかる?」 だそうです。
お客様もドン引きして、私に謝ってこられました。
お客様の目の前で、キーキーしているとみっともないわよ
その後、今度は先輩がテーブル放置し始めて私が先輩のテーブルのドリンクを補充することになりました。
女の世界は嫌ですね
嬉しいエピソード
たまにのイベントで料理関係の商談会の時は、お持ち帰り用にお菓子やケーキなど用意してありました。
その場で私たちは食べれないのをわかっているので配慮が素晴らしく感動しました。
また、宴会やパーティーでお金持ちの人から、お寿司の券など現金ではない形で人数分お土産で頂いたことがあります。
感想
若い頃にお世話になった会社は、レセプタントの派遣会社です。
なので色んなホテルの会場や遠出もたまにあり、飽きずに楽しかったです。
シフトも自分の希望が割と叶いますし、他のメンバーのドタキャンが出たりすると連続でお仕事が増えたりして収入的にもいいお仕事だと思います。
(急に電話で出勤お願いされても断る事も出来ました)
また、言葉遣いや振る舞いなど自然と身についていきますので一度体験して見てはいかがでしょうか。
おわり
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